こんばんは。
本日は物価高騰のなか高価格帯化粧品が売れている背景を解説していただきました。
以下AI作成
高価格帯な化粧品が売れている背景とドラッグストアの化粧品との比較
化粧品は女性だけでなく男性にとっても身だしなみや美容の一部として欠かせないものです。しかし、化粧品の価格はさまざまで、数百円から数万円まで幅広くあります。一般的には、価格が高いほど品質や効果が高いと考えられがちですが、本当にそうでしょうか。また、物価高が続くなか、なぜ高価格帯な化粧品が売れているのでしょうか。
高価格帯な化粧品の定義と市場規模、売れている背景と理由、ドラッグストアで販売されている化粧品との比較を行います。
高価格帯な化粧品の定義と市場規模
高価格帯な化粧品とは、どのような基準で定義されるのでしょうか。一概には言えませんが、ここでは富士経済の調査に基づいて、1品目あたりの平均価格が3000円以上の化粧品を高価格帯な化粧品とします。高価格帯な化粧品には、主に百貨店や専門店で販売されているプレステージブランドやハイプレステージブランドが含まれます。プレステージブランドとは、ランコムやシャネルなどの外資系ブランドや、クレ・ド・ポー ボーテやアルビオンなどの国内ブランドのことで、ハイプレステージブランドとは、ラ プレリーやクレ・ド・ポー ボーテ シナクティフなどの超高級ブランドのことです。
高価格帯な化粧品の市場規模は、2022年に9,532億円（前年比4.6%増）となりました1。これは、化粧品全体の市場規模（2兆9,134億円）の約3割に相当します。高価格帯な化粧品の市場は、2019年まで右肩上がりで推移していましたが、2020年には新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要が消失したことや、百貨店が営業を休止したことなどで大幅に減少しました。しかし、2021年には営業状況が改善したことに加えて、おうち美容やご褒美需要の高まりでハイプレステージブランドの需要が増加しました。2022年にはマスク着用の緩和や会食機会の増加でプレステージブランドの回復が加速しました。高価格帯な化粧品の市場は、美意識の高い消費者が需要の中心であり、他の価格帯よりも回復が早いと言えます。
高価格帯な化粧品が売れている背景と理由
高価格帯な化粧品が売れている背景と理由には、以下のようなものが挙げられます。
- コロナ禍でのストレスや不安の解消
- コロナ禍での自粛生活やテレワークなどでストレスや不安を感じる人が増えました。そうした人たちは、自分へのご褒美やリベンジ消費として、高価格帯な化粧品を購入することで気分転換や満足感を得るようになりました。高価格帯な化粧品は、品質や効果が高いだけでなく、ブランドイメージやパッケージデザインなども魅力的であり、自分への投資として価値を感じる人が多いのです。
- おうち美容のブーム
- コロナ禍での外出自粛やマスク着用により、メイクアップの需要が減少しました。一方で、自宅で過ごす時間が増えたことで、スキンケアやボディケアなどのおうち美容に関心を持つ人が増えました。おうち美容では、高価格帯な化粧品を使って自分の肌や体をケアすることで、リラックス効果や美容効果を得ることができます。高価格帯な化粧品は、成分や技術にこだわりがあり、肌の悩みやエイジングケアに効果的なものが多いのです。
- デジタル化の進展
ドラッグストアの化粧品との比較
ドラッグストアの化粧品とは、どのようなものでしょうか。ここでは、1品目あたりの平均価格が1000円以下の化粧品をドラッグストアの化粧品とします。ドラッグストアの化粧品には、主にドラッグストアやスーパーなどで販売されているマスブランドやプチプラブランドが含まれます。マスブランドとは、カネボウや資生堂などの国内大手ブランドや、ロレアルやメイベリンなどの外資系ブランドのことで、プチプラブランドとは、キャンメイクやセザンヌなどの低価格帯ブランドのことです。
ドラッグストアの化粧品の市場規模は、2022年に1兆3,602億円（前年比1.2%減）となりました。これは、化粧品全体の市場規模の約4割に相当します。ドラッグストアの化粧品の市場は、2019年まで増加傾向にありましたが、2020年には新型コロナウイルスの影響でメイクアップの需要が落ち込みました。2021年にはおうち美容のブームでスキンケアの需要が回復しましたが、2022年には高価格帯な化粧品に流れる消費者が増えたことで減少に転じました。ドラッグストアの化粧品の市場は、価格や手軽さに重視する消費者が需要の中心であり、他の価格帯よりも変動が大きいと言えます。
以上です。
いかがでしたか。
それではまた。
